北村 慶
外資系コンサルの真実―マッキンゼーとボスコン
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人気ランキング : 11712位
定価 : ¥ 1,680
販売元 : 東洋経済新報社
発売日 : 2006-10 |
「外資系コンサル」という言葉を頻繁に見聞きするようになり久しいですが、
ふとその正体・実態を正確に把握できているのかな?と思い、
興味本位で手に取った1冊です。
「外資系コンサル」に対して多くの人が抱くであろう疑問に対する回答を
順序立てて上手に纏め上げた本だな、というのが読後の感想です。
身の回りでコンサルが入り込んでいる事例の紹介から歴史、業務内容、
儲けの仕組み、給与や昇進の仕組みまで、読者の頭の中に浮かんでくるであろう
疑問に次々と答えを提示する章構成は非常に明快でさらっと読めます。
が、業界関係者には物足りない部分が多々あったのではと推測しています。
特にコンサル業界の抱える問題(発注側の企業の問題でもあるが・・・)
について書かれた章はより突っ込んだ記述を望まれている方が多かったのでは
ないでしょうか?私も業界関係者ではありませんが、物足りなさを感じた
ひとりです。
「コンサル業界解説本(入門篇)」をお探しの方にはお奨めです。
業界の問題についての詳述は別の書に期待しましょう。
経営コンサルティング業界の内部者の視点で読むと、断片的な事実の記述になっているように思います。マッキンゼーやボスコンを目指される大学生の方々は、是非、同社のコンサルタントやアルムナイの方達が書かれた本もひろく目を通していただきたいと思います。本書だけでは、ちょっとメッシュが粗いと思いますよ。
著者は金融の最前線で働いていて、これまでも金融の専門知識を一般読者向けに分かりやすく解説する本を書いている。
しかし本書は外資系コンサルタント・ファームについての本。
著者の専門とは、微妙に異なる分野の内容のように見える。
そして、そこを批判的に見ている読者もいるようです。
しかし、なぜ著者が自分の専門でない分野の話を書こうと思ったのか。
そこを考えてみると、意外に重要な教訓が得られるのではないでしょうか?
一般に、ある専門知識について書く場合、その専門を職業にしている人が筆を執ることが多い。
それは当たり前のことだし、そのこと自体は悪いことではない。
それは本書のテーマである外資系コンサルについても同様。
外資系コンサルについて世の中に流布している言説も、その多くはコンサル業界内部にいる人によるものが多い。
しかし、ひとつだけ気をつけないければいけないのは、業界内部にいる人間がその業界について書こうとする場合、得てして自分たちに都合の悪い話は隠蔽する傾向があることだ。
「隠蔽する」という言葉が強すぎるのであれば、「都合の悪い話は無意識に触れることを避けてしまう」と言い換えてもいい。
業界内部に対する顔向け、を気にすることもあるだろう。
その点、今回の本のように、確かに業界内部ではないがその業界に非常に近いところにいる人が書いたものの方が、あるがままの姿が描かれていると言うこともできるのではないだろうか。
そして、本書はその良い例である。
「餅は餅屋」と言う一方で、「専門」に溺れ過ぎると重要な点が忘れ去られる。
「専門」を信奉し過ぎると、単なる「専門バカ」になってしまう。
本書の本来の内容(も非常に良い)をさらに超えたところで、そんな教訓が得られる本でもある。
日本最大のビジネス系メルマガ、鮒谷周史さんの「平成進化論」で推薦されていた本。
コンサル業界への入門書としては確かに読みやすく、最適であろう。
と同時に、「問題点も解決の方向性も分かっていても実行できない」
という日本の社会や政治の病理についての指摘が一番印象に残った。
また、最終章、「それは、個人にとっても同じであり、良い人生を送ろうとするなら、
自分で考え、行動し、その責任を取る事を覚悟すべし」
という趣旨の内容にも賛同させられた。
それにしても、前作までの「投資ファンド」や「運用理論」と同様、
本来難解なはずの「コンサル理論」を平易な文章で表現する筆者の力量は、
鮒谷さんの指摘どおり、敬服に値する。
著者が外部コンサルタントを使った経験がベースになっていると思われるが、
調べながら書いた感がぬぐえず、全体的に何が言いたいのか不明。
ビジネス書は当たり/外れ、好き/嫌いがくっきり分かれるが、
久しぶりに買って失敗だったと思った本だった。
どうせならマッキンゼーとボストンを徹底的に比較して書いたほうがよかったのではと思う。